このプロジェクトは漁業関係者の生活の質の向上を目指しています。そのために舞鶴市田井漁港での具体的課題を解決しながら、IT（情報技術）を活用する基礎を築きます。日本の事業者の約70%を占める沿岸漁業の定置網漁を対象とします。
アフター／ウィズ・コロナの社会では、密を避ける分散化、少子高齢社会に対応する省人化・デジタル化、地球温暖化対策による脱炭素化が進んでいます。その中で、最大課題である魚価の下落に対応しなければなりません。 具体的には次の課題解決を通じて持続的なIT漁業を実現します。
※このプロジェクトは、公益財団法人トヨタ財団からの助成金をもとに運営しております。
陸上作業者・従事者の安全確保：準天頂衛星を用いた開発済みの海上遭難者早期発見システムの改良・実装により実現します。
ITを活用した効率化と消費エネルギー削減：宮城県東松島市で実証実験した漁場監視通信システムを改良して、新開発システムによりデータを分析･可視化して、出漁前に漁獲量を推定します。
課題解決のプラットフォームの構築：上記の機器・システムを社会実装する過程で、漁業関係者と地域内外のステークホルダーが協働してプラットフォームを構築しながら、自ら課題を発見・解決できる持続的なIT漁業を実現します。
